n8n vs Make:機能・料金・難易度を比較してどちらを選ぶか判断する

自動化・ノーコード

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n8nとMakeのどちらを使うべきか。この問いに対して「どちらも優れています」と答える記事を読んで、結局選べなかった経験が僕にはある。

この記事では機能・料金・難易度の3軸で を比較して、最終的に「どちらを選ぶか」という結論を出す。両方を実際に触った上での、正直な判断を書く。

この記事でわかること:
– n8nとMakeの設計思想・機能の実質的な差
– 料金の計算方式の違いと、処理量別のコスト感
– どんな人にどちらが向いているかの判断基準

automation tools comparison
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  1. そもそもn8nとMakeはどういうツールか:似ているようで設計思想が違う
    1. n8nはローコード寄り、Makeはノーコード寄り
    2. どちらも「こうなったら、こうする」を自動化する点は同じ
  2. n8nとMakeの主要機能を並べて確認する
  3. 料金を比較する:n8nは本当に無料で使えるのか
    1. n8nのクラウド版とセルフホスト版の違い
    2. Makeの無料プランと有料プランの差
    3. 処理量が増えるとどちらがどれくらい高くなるか
  4. 「セルフホストn8nは本当に無料か」という問い
  5. 機能・できることを比較する:使えるアプリ・連携の柔軟性
    1. 対応アプリ数と連携方式の違い
    2. n8nのコードノードとMakeのデータマッピングの差
  6. 難易度を比較する:n8nはMakeより難しいのか
    1. 初回セットアップのハードルの違い
    2. エラーが出たときの読み方・解決しやすさ
  7. 難易度の深掘り:初心者が最初の1週間でどこにつまずくか
  8. Makeのデータマッピングとn8nの式エディタ:どちらが使いやすいか
  9. n8nのコミュニティと日本語情報の現状
  10. セキュリティとデータの所在:企業・個人情報を扱う場合の選択
  11. 実際に両方使って感じたこと:向いている人と向いていない人
  12. 両ツールのエラー対処・デバッグの実態
  13. n8nとMakeを組み合わせて使う選択肢はあるか
  14. 料金・コストの総まとめ比較
  15. まとめ:どちらを選ぶかの判断フロー

そもそもn8nとMakeはどういうツールか:似ているようで設計思想が違う

n8nとMakeはどちらも「ワークフロー自動化ツール」と呼ばれるカテゴリに属する。GmailやSlack、Notionなどの複数サービスを連携させて、「Aが起きたらBをする」という自動化処理を作れる(参考:n8n 使い方について – AI総合研究所)。

ただ、この2つは同じカテゴリにいながら、作られた思想が少し違う。

n8nはローコード寄り、Makeはノーコード寄り

n8n:オープンソースのワークフロー自動化ツール。ビジュアルなフロービルダーを持つが、「コードノード」という機能でJavaScript/Pythonを直接書くことができる。データの変換・加工に柔軟性があり、より技術的なカスタマイズが可能。開発者向けの設計思想が根底にある。

Make(旧Integromat):ノーコードに振り切った作り。プログラミング経験ゼロでも使えるUIが特徴。シナリオ(ワークフロー)がビジュアルで見やすく、データのマッピングもクリック操作でできる。非エンジニアが自動化を始める入り口として設計されている。

どちらも「こうなったら、こうする」を自動化する点は同じ

本質的な機能は同じだ。Gmailを受信したらSlackに通知する、Google Sheetsに行が追加されたらNotionに同期する、といった処理はどちらでも作れる。

問題は「どんな使い方をするか」「どのくらいの量を処理するか」「どれくらい技術的な知識があるか」によって、向いているツールが変わってくる、ということだ。

n8nとMakeの主要機能を並べて確認する

まず基本的な比較表を作っておく。

比較項目 n8n Make(旧Integromat)
無料オプション セルフホスト版(サーバー代別) 月1,000オペレーションの無料プランあり
UIの言語 英語(日本語UI未対応) 英語混じりだが一部日本語対応
対応アプリ数 1,200以上 3,000以上
コード記述 可(JavaScriptまたはPython) 不可(ビジュアル操作のみ)
セルフホスト 可(Community Edition) 不可
無料トライアル 14日(クラウド版) 無料プランが常設
公式言語 英語 英語
日本語情報量 少ない 少ないが増えてきた

この表だけを見ると、Makeの方が取っつきやすく見える。実際その通りで、エンジニア以外の人がゼロから始めるには間違いなくMakeの方が楽だ。ただ、コストと柔軟性の観点では状況が変わる。

料金を比較する:n8nは本当に無料で使えるのか

料金面での違いが一番わかりにくいポイントだと思うので、丁寧に整理する。

n8nのクラウド版とセルフホスト版の違い

n8nには2つの使い方がある。

クラウド版(n8n Cloud):n8nが管理するサーバーで動くSaaS。料金は以下(2026年4月時点・ユーロ建て):

プラン 月額 executions/月
Starter €24 2,500
Pro €60 10,000
Business €800 50,000

2026年3月のアップデートで、全プランのアクティブワークフロー数制限が撤廃された。今後はexecution数(ワークフロー実行回数)だけが制限となる。14日間の無料トライアルあり。

セルフホスト版(Community Edition):自分のサーバー(VPS等)にn8nをインストールして動かす。Community Editionは完全無料で、executions数に制限がない。ただしサーバー代は別途必要(月1,000〜2,000円程度から)。

Makeの無料プランと有料プランの差

Makeの料金(詳細はMake公式サイトで確認):

プラン 月額 operations/月
無料 $0 1,000
Core $9〜 10,000〜
Pro $16〜 10,000〜
Teams $29〜 10,000〜

無料プランが存在する点ではMakeに軍配が上がる。ただし1,000 operationsというのは思ったより少ない(後述)。

処理量が増えるとどちらがどれくらい高くなるか

ここが最大の落とし穴だ。n8nとMakeでは「1回の実行」のカウント方式が違う。

n8nのexecution:1つのワークフローが1回起動すると1 execution。ステップ数に関係なし。

Makeのoperation:各モジュール(ステップ)の1回の実行で1 operation消費。

つまり、10ステップのワークフローを100回実行した場合:
– n8n:100 executions
– Make:10 × 100 = 1,000 operations

この差は処理量が増えるほど拡大する。月100回・10ステップ程度なら大差ないが、1日100回・20ステップになると月60,000 operationsになり、Makeでは大量の有料オペレーションが必要になる。

一方n8nは同じ処理でも月3,000 executionsで済む。クラウド版Starterプランで十分収まる。

処理量が多いほどn8nのコストメリットが大きくなる。これは覚えておくべき重要な差だ。

「セルフホストn8nは本当に無料か」という問い

「n8nはセルフホストで無料」という情報は正しいが、正確ではない。隠れコストがある。

サーバー代:VPSをレンタルする費用。格安VPSだと月500〜1,000円から動くが、安定した運用を考えると月1,500〜3,000円程度のサーバーが現実的。

初期設定の時間コスト:DockerのインストールからSSL設定・リバースプロキシ設定まで、エンジニア経験者でも半日〜1日かかる。経験がない場合は数日かかる可能性も。

メンテナンスコスト:n8nのバージョンアップ、セキュリティパッチの適用、障害時の対応は全部自分でやる必要がある。月に1〜2時間程度の保守時間が継続的にかかる。

これを踏まえると、「セルフホストn8nの実質コスト」は月1,500円程度のVPS代+時間コストになる。処理量が多くなるほど、クラウド版(Makeやn8n Cloud)との費用差が出てくる。

月に数千オペレーション程度の使い方であれば、Makeの無料〜$9プランで十分だし、セルフホストのリスク・コストを取る必要はない。月に数万を超えてくるなら、セルフホストの方が安くなる可能性が高い。

機能・できることを比較する:使えるアプリ・連携の柔軟性

対応アプリ数と連携方式の違い

アプリ数だけ見るとMakeの方が多い。ただし、公式コネクタにないサービスでも、HTTPモジュール(Make)やHTTPノード(n8n)を使えばAPIが公開されているサービスなら連携できる。実務レベルでは、どちらを使っても主要なサービスとの連携に困ることはまずない。

n8nのコードノードとMakeのデータマッピングの差

n8nの強みは「コードノード」だ。JavaScriptまたはPythonを書いて、データの変換・加工・複雑なロジックを処理できる。Makeのビジュアルなマッピングでは表現できない複雑な処理も、コードを書けば実現できる。

Makeの強みは「データマッピングの直感性」だ。前のモジュールから渡ってくるデータをドラッグ&ドロップでマッピングできる。コードを書かなくていいので、プログラミング未経験者でも複雑なデータの流れを組める。

エンジニアかどうかが、ここで大きく選択を左右する。

n8n workflow dashboard
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難易度を比較する:n8nはMakeより難しいのか

初回セットアップのハードルの違い

Makeの場合:ブラウザからアカウント登録→ログイン→シナリオ作成開始。所要時間10分以内。UIが日本語対応(一部英語混在あり)。

n8nクラウドの場合:アカウント登録→14日トライアル開始→ワークフロー作成。Makeに近いくらい簡単。ただしUIは基本英語。

n8nセルフホストの場合:DockerまたはVPSへのインストール→ポート設定→リバースプロキシ設定→SSL設定。最低でも半日〜1日かかる。エンジニアでないと詰まる箇所が多い。

僕はセルフホストを試みて1週間で諦めた。Dockerの設定は何とかなったが、外部からアクセスできるようにするリバースプロキシの設定でつまずいた。あの時間は返ってこない。

エラーが出たときの読み方・解決しやすさ

Make:エラーはシナリオ画面のエラーログに日本語混じりで表示される。エラーメッセージはわかりやすい。日本語の情報も検索で見つかりやすい。

n8n:エラーはワークフロー画面とログパネルに表示される。基本英語。JSONデータの流れを追いながらデバッグする必要があり、少し技術的な素養が必要。一方、エラーメッセージは詳細で、問題の特定がしやすい側面もある。

難易度の深掘り:初心者が最初の1週間でどこにつまずくか

実際に自動化ツールを使い始めた人が「最初の1週間でどこで詰まるか」は、両ツールで大きく異なる。

Makeの最初の1週間でよくあるつまずき:

  1. 「シナリオをオンにするのを忘れる」:作成後、スイッチをオンにしないとシナリオは動かない。ここを見落としてシナリオが全く動かないまま「なぜだ」と30分悩む人が続出する(僕も経験済み)
  2. 「認証が通らない」:Google系サービスとの連携は、権限スコープの設定が必要で、最初はどのスコープを選べばいいかわからない
  3. 「オペレーションをテストで消費しすぎた」:無料プランの1,000オペレーションを最初の週で全部使い切ってしまう

これらはどれも解決策が明確なので、ドキュメントや日本語ブログで解決できる。詰まるにしても「解決できる詰まり方」だ。

ツール(ノーコード系)の最初の1週間でよくあるつまずき(セルフホストの場合):

  1. 「Dockerのインストールでつまずく」:WSL(Windows)またはLinuxの基礎知識が必要。VPSに慣れていない人には最初のハードル
  2. 「リバースプロキシの設定」:Nginx等の設定が必要で、HTTPSアクセスできるようにするまでがゴール。これが一番詰まりやすい
  3. 「n8nのデータがどこに保存されるかわからない」:デフォルトはSQLiteだが、本番運用ではPostgreSQLが推奨される。DBの概念が必要になる

セルフホストは「エンジニアの友人に頼んで一緒にセットアップした」という話を実際に聞いたことがある。それくらいの難度だと思っておいた方がいい。

クラウド版n8nは別の話で、UIがMakeに近い使い心地で始められる。ただし英語UIの壁と、コスト(最低€24/月)が最初から発生する点に注意が必要だ。

Makeのデータマッピングとn8nの式エディタ:どちらが使いやすいか

ワークフローを作り込んでいくと、「前のモジュールから渡ってきたデータをどう加工するか」という場面が必ず来る。ここでの体験の差は大きい。

Makeのデータマッピング:前のモジュールの出力が「ドット形式」で一覧表示され、クリックするだけで次のモジュールの入力フィールドにセットできる。変換処理も組み込みの関数(文字列操作・日付変換など)をGUI上で選んで設定できる。コードを書かなくていい。

ただし複雑な処理(「特定の条件のときだけこのデータを変換する」「配列を別の形式に変換する」)は表現が難しくなる。

n8nの式エディタ(Expression Editor){{ $json.fieldName }}のような式でデータを参照できる。JavaScriptの関数も使えるので、文字列の置換・配列の変換・条件分岐など複雑な処理が式一発で書ける。

ただしこれは「書ける人にとっては便利」という話で、JavaScriptを知らない人には暗号に見える。

この差が、「Makeはノーコード向け、n8nはローコード向け」という分類の実体だ。

n8nのコミュニティと日本語情報の現状

2026年時点での日本語情報量について正直に書いておく。

n8n:日本語のチュートリアル記事・解説ブログは増えてきているが、Makeに比べるとまだ少ない。困ったときにGoogle検索で日本語の解決策が出ないケースがある。公式のコミュニティフォーラムは英語。GitHubのIssuesを漁ることになる場面もある。

ツール(ノーコード系全般):Makeは日本語コンテンツが増えてきた。YouTubeにも日本語解説動画がある。ただしZapierと比較するとまだ少なく、「詰まったらすぐ解決できる」とは言い切れない状況だ。

英語の情報を抵抗なく読める人はn8n一択でいい場面も多い。英語が苦手な人は、日本語情報が充実してきているMakeの方が学習コストが低い。

セキュリティとデータの所在:企業・個人情報を扱う場合の選択

個人・フリーランスの場合はあまり気にしなくていい話だが、クライアントのデータを扱う場合には考慮が必要になる。

Makeの場合:Make(旧Integromat)はチェコに本社を置く企業が運営している。データはクラウドで処理されるため、ワークフローを通過するデータはMakeのサーバーを通る。データの保管場所や処理方針はMakeのプライバシーポリシーに従う。

n8nセルフホストの場合:自分のサーバーでデータを処理するため、データが外部に出ない。医療情報・金融情報など取り扱いに厳格なルールがあるデータを扱う場合は、セルフホストの方が安心感がある。

フリーランスの日常業務(通知・ファイル保存・フォーム処理)では、多くの場合どちらでも問題ない。ただ頭の隅に入れておく価値はある。

実際に両方使って感じたこと:向いている人と向いていない人

正直に言う。僕はMakeを使い続けている。理由は単純で、フリーランスの日常業務(通知・ファイル保存・フォーム処理)では、n8nでしか実現できないことがほとんどなかったから。Makeで十分だった。

ただ、もし大量の処理が必要になったり、複雑なデータ変換が必要なシナリオを作りたくなったら、n8nに移行する選択肢は常にある。

n8nが向いている人
– エンジニアまたはコードを書くことに抵抗がない人
– 処理量が多く、コストを抑えたい人(特にセルフホスト運用)
– 複雑なデータ変換・カスタムロジックが必要な人
– セキュリティ要件からセルフホストが必要な人

Makeが向いている人
– プログラミング経験がなく、ノーコードで自動化を始めたい人
– まず試してみたい・学習コストを下げたい人
– 処理量が少なめ(月数千オペレーション以内)の個人・フリーランス
– 日本語情報が多い方が安心な人

automation decision flowchart
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両ツールのエラー対処・デバッグの実態

自動化ツールを使っていると、必ずエラーと向き合う場面が来る。そのときの体験の差についても書いておきたい。

n8nのエラー体験
エラーが出ると、実行ログにどのノードで何が起きたかが詳細に記録される。JSONデータの流れを追いながら「どのステップで値がおかしくなったか」を確認できる。粒度は細かく、慣れると原因特定が早い。ただしエラーメッセージは英語で、技術的な知識なしに読み解くのは難しい。

ワークフローのデバッグも英語のログを追う形になるため、英語が苦手だと辛い。 僕もn8nを使っていたとき、エラーの原因を調べるためにStack Overflowの英語のスレッドを何度も読んだ。

Makeのエラー体験
エラーはシナリオの実行履歴画面から確認できる。どのモジュールで何が起きたかが視覚的に表示され、日本語を含む形で説明が出ることもある。初心者が一番よく引っかかる「認証エラー」「権限エラー」「データ形式エラー」については、エラーメッセージを読めばだいたい対処法がわかる。

Google検索で日本語の対処法が見つかることも多い。これはMakeを使い続けている理由のひとつだ。

n8nとMakeを組み合わせて使う選択肢はあるか

「n8nとMakeの両方を使う」という選択肢も、実は現実的だ。

たとえば「シンプルな通知・データ保存系のシナリオはMakeで作り、複雑なデータ変換が必要な処理だけn8nで構築する」という分業も可能だ。両ツールともWebhookを使ってお互いを呼び出すこともできる。

ただ、2つのツールを管理するコストと学習コストがかかるので、最初から両方を使い分けるのはおすすめしない。まず一方に絞って慣れてから、必要に応じてもう一方を追加する流れがいい。

料金・コストの総まとめ比較

各種前提条件を変えながら、実際にかかるコストを試算してみる。

ケース1:月に2,000回・5ステップのワークフローを1本動かす場合
– n8n Cloud(Starter):月2,000 executions → €24/月で余裕あり
– 自動化ツール(ノーコード):月10,000 operations → 無料プランを超えるのでCoreプラン$9/月

→ この規模ではほぼ同等のコスト。Makeの無料プランではギリギリ足りない。

ケース2:月に500回・3ステップのシンプルなシナリオ1本の場合
– n8n Cloud(Starter €24/月):過剰
– ノーコードツール無料プラン(月1,000 operations):500 × 3 = 1,500 operationsなのでギリギリ超える可能性あり
– n8n セルフホスト:VPS月1,000円程度で十分
– 別の選択肢:無料でできるかどうか真剣に検討する規模

→ 少量ならどちらも「無料か低価格」で収まる。

ケース3:月に20,000回・10ステップのワークフローを3本動かす場合
– n8n Cloud(Pro):月60,000 executions → €800/月のBusinessプランが必要
– n8n セルフホスト:月1,500〜3,000円のVPS代で無制限
– ノーコードツール(Make):月600,000 operations → かなり高額の有料プランが必要

→ 大量処理はn8nセルフホストがかなり安い。

この試算から見えるのは「処理量が中規模以下ならどちらも大差なく、大量処理になるほどn8nセルフホストが有利」という構図だ。

まとめ:どちらを選ぶかの判断フロー

最後に判断基準を整理する。

以下に当てはまるならn8nをおすすめする:
– 月に数万executions以上の処理が必要
– コードを書くことに抵抗がない
– セルフホストの初期設定コストを払える(時間・技術力)
– データをクラウドサービスに通したくない(セキュリティ要件)
– 英語情報に慣れている

以下に当てはまるならMakeをおすすめする:
– まず試したい、ゼロから自動化を学びたい
– プログラミング経験なし・コードを書きたくない
– 月に数千オペレーション以内の使い方が想定できる
– 日本語の情報・コミュニティがある方が安心
– 設定の手間を最小化したい

迷っているなら、まず自分の「1ヶ月に何回くらい自動化処理が必要か」を概算してみるといい。月数百〜数千回の処理なら無料プランか低価格プランで収まるので、どちらでも大差ない。月に数万回以上の処理が想定されるなら、n8nセルフホストのコストメリットが明確になる。

処理量の見当がつかないうちは、Makeの無料プランで実際にシナリオを動かしながら実績値を測るのが一番確実だ。

n8nとMakeを実際に使い比べてきた経験から言うと、この2ツールは「競合」というより「担う領域が少し違うツール」だと感じている。エンジニアリングよりの自動化にはn8n、ビジネスユーザー向けの自動化にはMake、という棲み分けが2026年時点ではできつつある。

「迷ったらMakeから始める」のが僕の結論だ。 理由はシンプルで、失敗しても傷が浅いから。無料プランで試せて、UIが視覚的でわかりやすく、エラーが出ても解決策を日本語で探せる。自動化に慣れてから「もっとコストを抑えたい」「もっと複雑な処理をしたい」と感じたときに、n8nを検討するルートで十分間に合う。

n8nから始めるのが向いているのは「すでにプログラミング経験があって、最初からコストを最適化したい」という人だ。その場合はn8nクラウドの14日無料トライアルから入るのが一番スムーズだと思う。

最後にもう一つ付け加えると、どちらを選んでも「乗り換え」は可能だ。Makeで作ったシナリオをn8nで再現することはできるし、その逆もできる。最初の選択が「一生の決断」になるわけじゃない。

だから、まず試してみることが大事だ。n8nとMakeの比較記事を100本読んでも、実際に使ってみた1時間の方が判断材料になる。どちらから始めるかより、「今日試すかどうか」の方が重要だと思っている。

n8nとMakeのどちらも、ツール自体の品質は高い。あとは自分の用途・スキル・コスト感覚に合わせて選ぶだけだ。迷い続けることほど時間の無駄はない。最初の自動化が動いた瞬間の感覚は、どちらのツールを使っても同じはずだ。


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