freeeのインボイス対応:登録から請求書発行まで実際に設定した手順と注意点

freeeのインボイス設定、30分くらいで終わるだろうと思っていた。

実際は1時間かかった。公式ヘルプを3つ開いて、設定画面を何度も行き来して、最後は「本当に設定できてるのか?」と不安になりながら初めての適格請求書を発行した。

この記事では、freee会計でインボイス対応をやった手順を順番に書く。特に「ここで詰まる」というポイントを残しておく。これからやる人の30分を短縮できれば十分だ。

この記事でわかること

  • freeeのインボイス設定に必要な3つのステップ
  • 設定中に引っかかりやすいポイントと具体的な対処法
  • 適格請求書を発行する前に確認すること

freeeのインボイス対応、結局何をすればいいのか

まず整理しておく。インボイス対応としてfreeeでやることは大きく3つだ。

  • 適格請求書発行事業者の登録番号をfreeeに入力する
  • 消費税の課税方式を確認・設定する
  • 帳票テンプレートをインボイス対応のものに切り替える

この3つを終わらせて初めて、適格請求書(登録番号入りの請求書)を発行できるようになる。どれか1つでも抜けると「送ったけど登録番号が入っていなかった」という状況になる。

実際に僕はテンプレートの切り替えを忘れていて、発行した後でプレビューを見直して気づいた。取引先に送る前で良かった。

インボイス登録番号がある人とない人で対応が違う

念のため確認しておく。インボイス登録番号(適格請求書発行事業者の登録番号、「T」+13桁の番号)がまだない場合は、先に国税庁への登録申請が必要だ。

freeeには「インボイス登録申請ナビ」という機能があり、申請書の作成をサポートしてくれる。ただし申請から番号通知までに数週間〜数ヶ月かかる場合もあるので、早めに動いた方がいい。

この記事は「すでに登録番号を持っている」前提で書く。登録申請がまだの人は、それが先だ。

課税事業者になっているか確認する

フリーランスで独立したばかりの人は「免税事業者」だった可能性がある。インボイス対応を機に課税事業者に変更する場合は、税務署への届出も必要になる。

わからない場合は、税理士または管轄の税務署に確認するのが安全だ。国税庁の公式サイトにも制度の案内がある。

STEP1 – 適格請求書発行事業者の登録番号をfreeeに入力する

入力場所が地味にわかりにくかった

設定の場所をすぐ見つけられた人はたぶん運がいい。僕は5分くらい探した。

画面上部のメニューから「その他設定」→「事業所の基本情報」を開く。画面を下にスクロールすると「適格請求書発行事業者の登録番号の設定」というリンクが出てくる。ここをクリックすると、freeeアカウント管理の事業所管理画面に飛ぶ。

アカウント管理の画面で「適格請求書発行事業者に該当する」にチェックを入れ、個人事業主なら国税庁から通知された13桁の番号を入力する。

で、ここでわかりにくいのが「freee会計の設定画面」と「freeeアカウント管理の画面」が別画面になっている点だ。最初、アカウント管理画面に飛ばされたことに気づかず「あれ、設定が保存されてない?」と混乱した。

入力・保存したら、freee会計の画面に戻って設定が反映されているか確認しておくと安心だ。

登録番号の形式

登録番号は「T+13桁の数字」の形式だ。個人事業主の場合、法人番号とは異なる独自の番号が通知される。国税庁から送付された通知書で確認する。

STEP2 – 消費税の課税方式を確認・設定する

インボイスに関連する消費税の計算方式は「一般課税」か「簡易課税」かで変わる。

「その他設定」→「事業所の詳細設定」→「課税方式と事業区分」の順で開く。

一般課税か簡易課税か、確認しておかないとあとで詰まる

独立したてのフリーランスの多くは売上1,000万円以下で免税事業者だったケースが多い。インボイス登録を機に課税事業者になった場合、何も設定せずにいると課税方式の設定が適切でない可能性がある。

一般課税と簡易課税では消費税の計算方法が違うため、自分がどちらを選んでいるかを確認しておく必要がある。

わからない場合は税理士に確認するのが確実だ。適切に設定しないと、後の消費税申告で帳簿との整合性が取れなくなるリスクがある。

設定が終わったら保存を確認する

設定変更後は必ず保存ボタンを押して、確認画面で変更が反映されているか確認する。freeeは変更が保存されていないまま画面を閉じると設定がリセットされることがある(個人的に2回やらかした)。

STEP3 – 帳票テンプレートをインボイス対応のものに切り替える

古いテンプレートのまま発行すると登録番号が入らない

これが一番やらかしやすいポイントだと思う。STEP1とSTEP2を完了していても、帳票テンプレートがインボイス対応のものになっていなければ、発行した請求書に登録番号は入らない。

「請求・入金」メニュー→「請求書」を開き、右上あたりの「テンプレート設定」→「帳票テンプレート」をクリック。帳票種別で「請求書」を選び、新規作成ボタンからインボイス対応のテンプレートを作成する。

既存のテンプレートを「インボイス対応版に更新」する手順ではなく、「新しく作り直す」イメージに近い。

デフォルト設定を変更することを忘れない

作成したテンプレートを「デフォルト」に設定することを忘れないこと。設定しないと次回請求書を発行したとき、古いテンプレートが選ばれたままになる。

これが僕がやらかした部分だ。テンプレートは作ったが、デフォルトへの設定を忘れていた。次の請求書作成時に古いテンプレートが呼ばれて、気づかずに続きを進めそうになった。

テンプレート作成直後に「デフォルト設定」→「保存」→「プレビューで登録番号が表示されているか確認」という順番でやるのがおすすめだ。

既存の請求書への影響はない

テンプレートを切り替えても、すでに発行済みの請求書には影響しない。これは安心していい。新規で作成する請求書から、新しいテンプレートが適用される。

STEP4 – 実際に適格請求書を発行してみる

「請求・入金」→「請求書」から新規作成ボタンで請求書の作成画面を開く。

発行前に確認すべき2つの項目

freee公式によると、適格請求書として有効になるために、以下の2項目が請求書に含まれている必要がある。

  1. 税率ごとの消費税額および適用税率
  2. 登録番号(T+13桁)

発行前に、請求書のプレビューでこの2つが表示されているかを確認する。特に「登録番号が表示されているかどうか」は絶対に確認する。

表示されていなければ、テンプレートの設定が反映されていない可能性が高い。もう一度STEP3に戻って「デフォルトテンプレートが正しく設定されているか」を確認する。

取引先の登録番号について

自分が請求書を発行する際には自分の登録番号を記載する。一方、取引先(仕入れ先・外注先)から受け取った請求書には、相手の登録番号が記載されているかを確認する必要がある。

インボイス未登録の取引先から受け取った請求書には登録番号がない。その場合は仕入税額控除に一部制限がかかる可能性があるが、これは別の話(対応方法は国税庁の案内を参照)。

やってみて気づいた注意点まとめ

実際に設定してみて「これは引っかかりやすいな」と感じたポイントをまとめる。

帳票テンプレートは「デフォルト設定」が重要
作っただけでは使われない。デフォルトに設定するのを忘れると、次に請求書を作成したとき古いテンプレートで発行してしまう。プレビューで必ず確認。

freeeアカウント管理の画面が別タブで開く
設定の確認をするとき「freee会計の設定に反映されているのか」が少しわかりにくい。実際に請求書を1枚テスト発行して確認するのが確実。

一度発行した請求書のテンプレートは変更できない
発行済みの請求書を修正するには複製して再作成する必要がある。本番で使う前にテスト発行して確認しておく。

消費税の課税方式設定は変えると帳簿に影響する
途中で課税方式を変更すると過去の帳簿との整合性に影響することがある。変更する際は事前に税理士に確認するか、期の切り替えタイミングで変更するのが安全だ。

まあ、設定自体は「難しい作業」というほどではない。ただ、複数の設定画面を行き来する必要があって、手順がやや散らばっている印象はある。慣れている人なら15〜20分で終わると思う。

まとめ:設定自体は30分あれば終わる

freeeのインボイス対応で必要な設定は3ステップ。

  1. 登録番号をfreeeアカウント管理から入力する
  2. 消費税の課税方式を確認する
  3. 帳票テンプレートをインボイス対応版に切り替えてデフォルトに設定する

この3つを順番にやれば、適格請求書は発行できる。引っかかりポイントさえ把握しておけば、30分もあれば終わる作業だ。

設定後は必ず1枚テスト発行して、登録番号と消費税額が正しく表示されているかを確認しておくことを強くすすめる。


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