この記事でわかること
- フリーランスが実際に試した20本以上のAIツールの最終評価
- 続けているツール・やめたツール・刺さらなかったツールの一覧(理由つき)
- 2026年時点での「フリーランスにとって必要なAIツール」の結論

「結局どのAIツールが使えるのか」を手っ取り早く知りたい人向けに書く。
2024〜2026年にかけて、フリーランスの自分は20本以上のAIツールを自腹で試してきた。現在続けているのはそのうち8〜9本。やめたものや試してみたけど刺さらなかったものの方が多い。
おすすめ一覧記事は山ほどある。ただ「やめた理由」を正直に書いている記事は少ない。この記事はその逆をやる。続けたものだけでなく、やめたものも刺さらなかったものも全部書く。
この記事の前提:評価基準と試したツールの範囲
評価は全て「フリーランス(Webマーケター兼ライター)の業務」という文脈でのもの。エンジニアの評価とは違う部分が出てくる。用途は主にリサーチ・文章生成・業務自動化・タスク管理・議事録の5分野。
課金したものは課金して試している。「無料プランだけ触ってみた」という評価ではなく、有料プランを含めた実運用での評価だ。
ちなみに、富士フイルムビジネスイノベーションの生成AIまとめによると2026年のAIツール市場では用途別の専門化が進んでいる。新しいツールが毎月のように出てくる。全部試していたらキリがない。だから「コアを絞る」という方針で整理した。
ROI計算の方法論は別記事にまとめているので、「どうやって解約判断をするか」の思考法はそちらを参照してほしい。
続けているAIツール一覧

リサーチ・情報収集系
Perplexity Pro($20/月)— 続けてる
リサーチのメインツール。Google検索に比べてソース付きで情報が出てくるので、ファクトチェックが早い。特に「○○のサービスの現在の料金は?」みたいな確認系クエリは速くて助かる。
ただ、ChatGPTの検索機能と差が縮まってきている。半年後に見直す可能性はある。Perplexity公式サイトによると、Proプランは月$20で高度なAIモデルへのアクセスと無制限のPro検索が提供されている(2026年4月時点)。
NotebookLM(無料)— 限定的に使ってる
大量の参考資料がある案件では使う。PDFや長文記事を読み込ませて質問できるのが便利だ。ただ「普通の案件」では使わなくなった。通常はPerplexityかClaudeで十分なことが多い。音声概要(Audio Overview)は3週間試したが、自分の使い方ではあまり刺さらなかった。
文章生成・ライティング系
Claude Pro($20/月)— 続けてる
ライティングのメイン。長文の記事執筆、プロンプト設計、複雑なメール文案の生成など。文章の質が安定している。ChatGPTより「書き直したくなる頻度」が低いという個人的な感覚がある。
Projects機能でコンテキストを維持できるので、同一クライアントの案件はプロジェクトにまとめて管理している。
ChatGPT Plus(約$20/月)— 続けてる(使い分け中)
短文用途のメイン。議事録の要約、メール文案の簡単なバリエーション、週次レポートのサマリーなど。Claudeとの使い分けは「長文・複雑な構成→Claude」「短文・簡易→ChatGPT」という感じで落ち着いている。
正直、どちらか一本に絞れる気もするが、$20×2という課金を続けているのはそれぞれに「得意な文脈」があると感じているからだ。
自動化・ノーコード系
Make($9/月)— 続けてる
GmailのSlack通知・フォーム受付の自動処理・Googleスプレッドシートへのデータ転記の3本のシナリオを動かしている。月$9で週2時間以上の手作業を省けているので、ROI計算は一番わかりやすく黒字だ。Make公式によるとCoreプランは月$9で10,000オペレーション。無料プランの1,000オペレーションでは足りなくなった人向けに、ちょうどいい価格帯だと思っている。
n8n(VPS代約1,200円/月)— 続けてる
セルフホストで動かしている。Webhook通知・Gmail仕分け・Googleカレンダー連携の3本のワークフロー。Makeより設定が複雑だが、タスク数の上限を気にしなくていいのがいい。VPS代だけで済むのでコスパが高い。エンジニアでない自分がセルフホストを選んだのは、月あたりの固定コストを低く抑えたかったからだ。最初のセットアップに2日かかったが、その後は安定して動いている。フリーランスの業務自動化についてはフリーランスハブのAI活用事例まとめも参考になる。
やめたAIツール一覧
Zapier(有料プラン)— やめた
無料プランの月100タスク上限をすぐに超えるので、Starterプランに上げた($19.99/月)。ただ、やっていることはMakeでできると気づいて移行した。月約$11の節約。ステップ単位課金の料金体系が、業務が増えると一気に割高になる構造が嫌だった。
Asana(有料プラン試用)— やめた
「ちゃんとしたプロジェクト管理をしよう」と思って試した。機能は豊富だが、1人での使用には設計が過剰だった。1ヶ月で使わなくなった。
Linear— やめた
GitHubとの連携が強いプロジェクト管理ツールで、エンジニアの間での評判がよかったので試した。ただ、Webマーケターの自分にはGitHub連携の恩恵がほぼない。タスク管理としてはClickUpの方が合っていた。1ヶ月で判断した。
Loom(有料プランへの移行)— しなかった
無料プランの25本制限を使い切って有料化を検討したが、振り返ると本当に必要な動画は8本程度。残りはZoom録画で代替できた。有料化しないまま今に至る。
試したけど自分には刺さらなかったツール

「やめた」と「刺さらなかった」は少し違う。「やめた」は課金して使い倒してやめたもの。「刺さらなかった」は試してみたが自分の用途では合わなかったもの。
Grok
XユーザーがX上の情報にアクセスできる点が強い。ただ、リサーチ用途としてはPerplexityの方が精度が高かった。X上の情報を引くニーズがあれば刺さるかもしれないが、自分にはその用途がほぼなかった。
Gemini Deep Research
調査の深さは本物だと思う。特定のテーマを深掘りするレポート生成は確かに強かった。ただ、日常のクイックリサーチには重すぎる。「月に1回、深い調査が必要なとき」に使うなら価値があるかもしれないが、そういう案件が自分には少なかった。
Dify
ノーコードでAIチャットボット・ワークフローを作れるツール。試した感触は悪くない。ただ、n8nやMakeで代替できる範囲が大きく、追加で習得コストを払う必要性を感じなかった。エンジニアや、ノーコードでAIエージェントを組みたい人には刺さると思う。
ClickUp AI
ClickUpは今もタスク管理メインで使っているが、AI機能(有料オプション)は使っていない。ClaudeやChatGPTの方が文章生成は断然上手い。ClickUpに閉じたAI機能を追加課金して使う理由が見つからなかった。
Gamma
AIスライド生成ツール。提案書を10分で作れるという触れ込みで試した。実際に使ってみると、「それなりのスライド」を素早く作ることはできた。ただ、フリーランスの自分がスライドを使う場面は月に1〜2回程度。その頻度だと有料化するほどではない。課金を検討したが、無料プランの範囲内で十分だった。
Obsidian
ナレッジ管理ツールとして試した。ローカルファイルで管理できる点が評価されているが、僕の場合は情報をあちこちに分散させることよりも「すぐ使える場所にまとめる」方が性に合っていた。Notionとの使い分けを考えたが、結局Notionの情報蓄積用途で完結した。エンジニアやリサーチャーには刺さると思うが、自分の用途では深く使い込めなかった。
2026年時点での結論:フリーランスに必要なのは3〜4本あれば十分
実際に試してみて思うのは、「全部試さないといけない」という感覚がもったいないということだ。
自分のコア構成は今のところこれで安定している。
- リサーチ:Perplexity Pro
- ライティング:Claude Pro(+ ChatGPT Plus)
- 自動化:n8n + Make
- タスク管理:ClickUp(無料)
- 議事録:Notta + Zoom Pro
合計月額で約2万円前後。代理店時代は会社経費で青天井に使っていたが、自腹になって初めて「本当に使っているものだけを残す」という整理をした。
案外、3〜4本のコアツールに集中した方が使いこなしのレベルが上がる。「全部浅く」より「数本深く」の方が業務への貢献度は高い気がしている。
ここで挙げたコアツールと、試してやめたツールをまとめると下の表になる。
| カテゴリ | 続けてる | やめた・刺さらなかった |
|---|---|---|
| リサーチ | Perplexity Pro, NotebookLM(限定) | Grok, Gemini Deep Research |
| ライティング | Claude Pro, ChatGPT Plus | — |
| 自動化 | Make, n8n | Zapier(有料) |
| タスク管理 | ClickUp(無料) | Asana, Linear, Notion(タスク管理) |
| 議事録 | Notta, Zoom Pro | — |
| 画像生成 | Adobe Firefly, Midjourney | — |
| その他 | — | Loom(有料版), Gamma(有料版), Dify, ClickUp AI, Obsidian |
この表を見ると、「試してやめた」の方が多いことがわかる。新しいAIツールが次々と出てくる2026年の環境では、試す力よりも「捨てる基準」を持つことの方が大事だと思っている。
まとめ:AIツールの評価に使うROI計算は別記事で詳しく書いた
この記事は「どのツールが続いて・やめたか」のカタログとして書いた。
「なぜやめるか・続けるかの判断をどうするか」の方法論は別記事にある。SaaS費用管理の思考プロセスとして、ROI計算の具体的なやり方を書いているのでそちらも読んでほしい。
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