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Midjourney プロンプトの書き方を調べているなら、おそらくこういう状況だと思う。「プロンプト通りに出ない」「ブログのアイキャッチに使いたいのにクオリティが上がらない」。
最初の2週間、僕もそれで悩んだ。試した回数は100回を超えたが、実際に使えた画像は5〜6枚だった。問題はMidjourneyの性能ではなく、プロンプトの設計ロジックを理解していなかったことだった。
この記事では、プロンプト辞書や呪文リストではなく「なぜそう書くのか」の設計ロジックを書く。あわせて、よくある失敗パターンと修正例、ブログ・SNS運用でそのまま使えるテンプレートも紹介する。
この記事でわかること:
- MidjourneyのプロンプトがなぜAIに伝わらないのかの原因
- 実務品質に上げるための設計ロジック(要素分解・3軸・パラメータ)
- よくある失敗パターンと実際の修正例

Midjourneyのプロンプトが思い通りに出ないのはなぜか
まず根本的な話をしておく。
Midjourneyは「文章を読む」ツールではない。プロンプトを受け取ったとき、AIは単語単位でキーワードを抽出して画像に変換している。だから「公園で子供たちが遊んでいる穏やかな午後の風景を、優しい光の中で表現した写真風の画像」と書いても、AIが解釈するのは「公園・子供・遊ぶ・午後・光・写真風」という単語の集合だ。
長い文章を書けば書くほど、AIが解釈するキーワードが増えて出力がブレやすくなる。
AIが「解釈しやすい」情報と「解釈しにくい」情報の違い
解釈しやすい:具体的な名詞・形容詞・スタイル用語
portrait, young woman, soft natural light, white background, photorealistic --ar 3:4
(日本語で言うと:ポートレート、若い女性、柔らかい自然光、白背景、写真リアル風、縦3:4)
解釈しにくい:抽象的な感情・状況説明・日本語の文脈
誰かに会いたい気持ちを表すような、少し寂しい雰囲気の女性
後者を入れると、AIは「寂しい」「会いたい」という感情表現を画像に変換しようとして迷子になる。
日本語と英語でここまで結果が変わる
これ、最初に知っておきたかった情報だ。
日本語でプロンプトを書いても画像は生成できる。ただ、日本語の語順や表現の曖昧さがAIの解釈を歪める。「白い部屋にいる女性」と「woman in white room」では、英語の方が単語の解析精度が高く、意図した結果に近い画像が出やすい。
最初の1週間、日本語で書き続けていた。出力がブレまくった。英語に切り替えたら、3回目で使えるレベルの画像が出た。体感で成功率が3倍くらい上がった。
Midjourney プロンプトを実務品質に上げる設計ロジック
要素を分解して優先度順に並べる
プロンプトは「前に書いた要素ほど重視される」という特性がある。だから何を最初に書くかが重要だ。
基本の構造:
[主な被写体] + [スタイル・雰囲気] + [光・色調] + [構図・アングル] + [背景] + [パラメータ]
実例:
minimalist workspace, flat lay photography, warm natural light, top-down angle, white background, clean --ar 16:9 --style raw
訳すと「ミニマルなワークスペース、フラットレイ写真、暖かい自然光、俯瞰アングル、白背景、クリーン」。これをブログのアイキャッチに使っている。
スタイル・光・アングルの3軸で指定する
3つの軸を毎回意識して書くことで、出力の安定度が上がった。
スタイル軸:photorealistic(写真風) / illustration(イラスト) / flat design(フラットデザイン) / minimalist(ミニマル)
光の軸:natural light(自然光) / soft lighting(柔らかい光) / golden hour(夕方の光) / studio lighting(スタジオ照明)
アングル軸:top-down(俯瞰) / eye level(水平) / close-up(クローズアップ) / wide shot(広角)
この3軸のうちどれか一つでも欠けると、AIが「なんとなく雰囲気に合いそうなもの」を勝手に選んでしまう。そこが出力ブレの原因になる。
パラメータ(–ar・–style raw・–q)の使い分け
よく使うパラメータを3つだけ覚えておけばいい。
--ar(アスペクト比)
ブログアイキャッチなら --ar 16:9。Instagramなら --ar 1:1。縦長のPinterest用なら --ar 2:3。これを指定しないとMidjourneyが正方形に近い比率で出力する。
--style raw
Midjourneyはデフォルトで画像を「綺麗に美化」する処理をかける。写真風の素材を作りたい場合、この美化処理が邪魔になることがある。--style raw をつけると美化をオフにして、よりリアルで素朴な出力になる。
--q 2
品質を上げるパラメータ。生成時間が長くなるが、細部の描写が精細になる。アイキャッチ用の画像を作るときはつけている。

よく失敗するパターンと修正例
「3人のキャラクターを描いて」が2人になる問題
数の指定はMidjourneyが苦手とする領域だ。「3 people」と書いても4人になったり2人になったりする。
修正アプローチ:
three people(曖昧) → group of exactly three people, three individuals
ただし、「数を正確に出す」のはV7以降でも安定しない。複数人が必要な構図は、生成を10回ほど繰り返して一番近いものを選ぶか、1人の人物を生成してPhotoshopやCanvaで複製する方が確実だ。
背景がうるさくなる問題
「会議室の写真風画像」とだけ書くと、ホワイトボードや資料、窓外の景色まで細かく描写されて全体がごちゃごちゃになることがある。
修正アプローチ:
meeting room scene(うるさい) → business meeting, blurred background, shallow depth of field, clean and simple
背景を意図的にぼかす shallow depth of field(浅い被写界深度)と simple background を追加するだけで改善する。
ブログ用アイキャッチで使えるプロンプト実例3選
実際に使っているテンプレートを3つ公開する。
テック系記事のアイキャッチ
laptop on minimal desk, workspace setup, soft natural light, muted color palette, top-down view, clean background --ar 16:9 --style raw --q 2
(日本語で言うと:ミニマルな机の上のノートPC、ワークスペース、柔らかい自然光、落ち着いたカラーパレット、俯瞰アングル、クリーンな背景)
AI・ツール系記事のアイキャッチ
futuristic interface, abstract digital technology, dark blue and teal tones, clean geometric shapes, professional --ar 16:9
(日本語で言うと:未来的なインターフェース、抽象的なデジタルテクノロジー、ダークブルーとティールのトーン、クリーンな幾何学的形状、プロフェッショナル)
比較・解説記事のアイキャッチ(シンプルタイプ)
flat lay, business tools, notebook and phone on white table, natural light, overhead shot --ar 16:9 --style raw
(日本語で言うと:フラットレイ、ビジネスツール、白いテーブルの上のノートとスマホ、自然光、真上からのショット)
3つとも --ar 16:9 をつけているのは、ブログのアイキャッチサイズに合わせるため。

ブログ・SNS用途でそのまま使えるプロンプトテンプレート
実務で繰り返し使っているテンプレートを整理しておく。
人物なし・素材系(汎用性高い)
[テーマ名] concept, minimalist photography, clean composition, [色調] tones, white or light background --ar 16:9 --style raw
例:productivity concept, minimalist photography, clean composition, warm neutral tones, white background --ar 16:9 --style raw
SNS(Instagram投稿用 1:1)
[テーマ] aesthetic, flat lay, [色1] and [色2] color scheme, simple props, overhead shot --ar 1:1
例:morning routine aesthetic, flat lay, white and beige color scheme, simple props, overhead shot --ar 1:1
アイコン・バナー用(シンプル素材)
[オブジェクト名], icon style, flat design, [カラー] color, white background, simple and clean, vector art style
Midjourney プロンプトをこのテンプレートに当てはめて生成すれば、記事ごとに1時間かかっていたアイキャッチが10分で作れるようになった。慣れるまでは失敗も多いが、テンプレートを持っておくと試行錯誤の回数が減る。
まとめ:プロンプト設計は「仮説と検証」の繰り返し
プロンプト設計に「正解のテンプレート」はない。Midjourneyは定期的にモデルがアップデートされるし、同じプロンプトを使っても出力は変わる。最新の料金プランやモデル情報はSHIFT AI TIMESなどで定期的に確認することをすすめる。プロンプトのワードリファレンスとしてはSHIFT AIのプロンプト実例集も参考になる。
ただ、設計ロジックを理解していれば修正の方向性がわかる。「なんか違う」ではなく「スタイル軸が足りない」「背景の指定が曖昧だった」と原因を特定できるようになる。
最初の2週間で100回以上失敗したが、いまは1枚10分以内にブログのアイキャッチを作れるようになった。プロンプト設計は積み上げが効く作業だ。
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