ObsidianをフリーランスのAI時代の知識管理に使い始めた:最初の2週間でわかったこと

Obsidianに手を出したのは「またツールを増やしてしまった」という少し後ろめたい気分とセットだった。

Claude、Perplexity、ChatGPT——AIツールへの情報入力がバラバラな場所に散らばっていた。3ヶ月のリサーチメモはブラウザのブックマーク、クライアント情報はNotion、思いつきのメモはiPhoneのメモアプリ。どこに何があるかを覚えるだけで脳のリソースを使っている感覚があった。

「一次情報をローカルにまとめられるツール」として何度もObsidianの名前を見かけていた。Obsidian フリーランス 知識管理、で検索しても使い始め方の体験談がほとんど出てこなかったので、自分で書いておくことにした。

この記事でわかること:

– Obsidianのインストールから最初のVault作成まで
– フリーランスが使い始めて最初の1週間でつまずいた場所
– 2週間で自分なりに固まった運用スタイル

## NotebookLMとClaudeに課金しながら、なぜObsidianに手を出したのか

現在の課金ツールはPerplexity Pro($20/月)とClaude Pro([AFFILIATE_RESOLVED:INLINE: Claude Pro | URL未取得]、$20/月)、それにChatGPT Plus(約3,000円/月)の3本だ。これだけで月1万円近い。

問題は、これだけ課金してもリサーチ情報が散らばっているという事実だった。

Perplexityで調べた内容はPerplexityの履歴にしかない。Claudeで壁打ちした記事の構成はClaudeのプロジェクトにしかない。ブラウザで読んだ記事はブックマークに埋もれている。記事を書こうとするたびに「あの調査結果どこだっけ」と探し回る作業が発生していた。

Obsidianは「ローカルMarkdownファイルのフォルダを管理するツール」という説明がどこにでも書いてある。クラウドに送信されない、サービス終了のリスクがない、Markdownなので他のツールでも開ける——この特徴が「情報を自分のHDD上に持ちたい」という需要にピッタリはまった。

無料で使える。インストールのみで動く。それで試した。

## Obsidianのインストールと最初のVault作成でつまずいた場所

インストール自体は簡単だった。[Obsidian公式サイト](https://obsidian.md)からダウンロードして、あとはダブルクリックで起動する。macOSでもWindowsでも同じだ。

問題はその次にある「Vault(ヴォルト)の作成」という画面だ。

### 「Vault」の概念がわかるまでに2日かかった

Vaultという言葉が最初は全然ピンと来なかった。「フォルダのこと?プロジェクトのこと?」——起動直後に表示される「Create new vault」「Open folder as vault」という選択肢を見ても、何を選ぶべきかわからなかった。

結局、調べてわかったのは「VaultはObsidianが管理するフォルダのこと」というシンプルな答えだった。ローカルのどこかにフォルダを作れば、そのフォルダ内に保存された.mdファイルをObsidianが管理してくれる。それだけだった。

最初に「とりあえず」でホームディレクトリ直下に「obsidian-vault」というフォルダを作ったら、後でファイルの整理が大変になった。ドキュメント配下か、Dropbox/iCloud内に作っておいた方が後々スマートだ。

### プラグインをいれすぎて初日に混乱した

Obsidianを試した初日に「Community plugins(コミュニティプラグイン)」というメニューを開いてしまったのが失敗だった。2,700以上のプラグインが並んでいて、有名どころを片っ端から検索してインストールしていったら、設定画面が一気に複雑になった。

1日で入れたプラグインの数が10個を超えた時点で、何が何のプラグインかわからなくなった。翌日Obsidianを開いたら何から始めればいいかわからず、そのまま閉じた。

その日の夜に全部削除して、3つだけ残した。

– **Daily Notes**(毎日のメモページを自動作成)
– **Templater**(テンプレートから新規ノートを作成)
– **Quick Switcher++**(ファイル検索の強化)

3つにしてから、操作がずっとシンプルになった。最初からこうしていればよかった。

## 2週間で自分なりに固まったObsidianの使い方

[IMAGE: obsidian vault folder structure freelance]

最初の1週間は試行錯誤だったが、2週目に入ってからフォルダ構成が決まって、急に使いやすくなった感覚があった。

### 毎日のデイリーノートに作業メモを集約する運用

Daily Notesプラグインを有効にすると、毎日「2026-04-20.md」のようなファイルが自動で作成される。このファイルにその日やったこと・調べたこと・気になったことを全部書き込む運用に変えた。

とにかく「まずここに書く」というルールにした。整理は後回し。メモが散らばらなくなっただけで精神的に楽になった。

1日あたりのノート量は200〜400字程度。Perplexityで調べた結果の要約、Claudeで壁打ちした記事の骨格案、クライアントとの会話で気になったポイント——こういう「一次情報」をその日のうちにObsidianに貼り付ける。

2週間で40枚以上のデイリーノートが溜まった。情報がObsidianに集まっているという感覚が生まれた。

### クライアント案件ごとにフォルダを分けたら一気に使いやすくなった

転機は3日目だった。「Clients」フォルダを作って、その中にクライアント名のサブフォルダを作った瞬間に「あ、これはわかりやすい」となった。

“`
obsidian-vault/
├── Daily/
│ └── 2026-04-20.md
├── Clients/
│ ├── クライアントA/
│ │ ├── 定例メモ.md
│ │ └── リサーチ素材.md
│ └── クライアントB/
└── Research/
└── ツールレビューメモ/
“`

このフォルダ構成にしてから、情報を探す時間が半分以下になった。Notionでも同じことはできるが、Obsidianはファイル操作がそのままOSのフォルダ操作と一致しているのでシンプルだった。

## 2週間使って正直に評価する:よかったこと・期待外れだったこと

[IMAGE: obsidian knowledge management freelance]

### よかった:情報がローカルに残るという安心感

Obsidianを使い始めてから、情報の「消えなさ」という感覚が変わった。

Notionのクラウドデータは「Notionが潰れたら消える」という不安がゼロではない。Perplexityの履歴もいつか見られなくなる可能性がある。Obsidianのファイルはローカルの.mdファイルなので、Obsidianというアプリがなくなっても、ファイルそのものは残り続ける。

テキストエディタで開ける。Notionにインポートもできる。特定のサービスへのロックインがない。この「自分でデータを持つ」感覚は、ツールへの課金額が増えるほど重くなっていた不安を少し和らげてくれた。

### 期待外れ:Notionに慣れていると双方向リンクの学習コストが高い

Obsidianの「売り」のひとつに双方向リンク([[ノート名]] という書き方でノート間を繋ぐ機能)がある。リンクされたノートがグラフビューで可視化されるのもObsidianの特徴だ。

ただ、2週間使ってグラフビューを「実用的に使えた」という体験はほとんどなかった。

ノートが40枚くらいでは繋がりが見えても「ふーん」で終わる。使い込むほど価値が出るのかもしれないが、最初の2週間では双方向リンクのありがたみをあまり感じなかった。むしろ「[[]]で囲めばリンクになる」という書き方に慣れるまでの学習コストの方が気になった。

Notionのブロックエディタに慣れていると、Markdownの記法を覚えながら使い始める最初のハードルが意外と高い。

## フリーランスがObsidianを使い続けるべきかどうか

2週間使った時点での正直な評価をまとめると、こういうことになる。

Obsidianが向くと感じたのは:

– 情報をローカルに保持したい人
– AIへの入力素材(リサーチメモ・素材集め)を一元管理したい人
– Markdown記法にある程度慣れている、または慣れることに抵抗がない人

向かないと感じたのは:

– チームやクライアントと情報を共有することが多い人(→Notionの方が向く)
– モバイルでノートを取ることが多い人(同期はSyncアドオン月$4〜が必要)
– ツール設定・カスタマイズに時間を取られたくない人

正直に言うと、Notionを完全に置き換えるツールではないと思った。フリーランスの仕事には「自分だけのメモ」と「クライアントと共有するドキュメント」の2種類があって、前者にObsidian、後者にNotionという使い分けが自然な落としどころだと感じている。

## まとめ:Obsidianは「合う人」と「合わない人」がはっきり分かれる

2週間使って出た結論は、「使い続ける」だった。ただ、当初期待していた「情報管理の全問題が解決する」とはなっていない。

よかった点は「情報がローカルに集まる安心感」と「AIに渡す素材の置き場が決まったこと」。期待外れだった点は「双方向リンクの実用的な使い方がまだわかっていないこと」と「Notionとの2ツール管理が地味に手間なこと」。

まあ、ツールに100点を求めない方がいい。100点ではないが、情報がバラバラだった3ヶ月前より確実にマシな状態になっている。それで十分だと思って使い続けている。

ObsidianとNotionをどう共存させているかは別の記事に書いた。

**合わせて読みたい**
– [INTERNAL_LINK_PENDING: obsidian-notion-usecase | ObsidianとNotionの使い分け:役割を分けて共存させる方法]

コメント

タイトルとURLをコピーしました