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Linearはチーム向けに設計されている。
これは使ってみれば5分でわかる。Cyclesとか、スプリントとか、メンバーアサインとか、チームで使うことを前提とした機能が至るところに出てくる。1人のフリーランスがタスク管理ツールとして使うには、かなり「削る」作業が必要になる。
3ヶ月使い込んで、「削っていいもの」と「削ってはいけないもの」がようやく整理できた。この記事はその記録。
Linearは個人で使えるのか、使ってみた結論
使えるが、チーム向け機能が邪魔になる場面がある。
の無料プランは250イシューまで管理でき、GitHub連携やSlack連携も含まれている(2026年4月時点)。機能の充実度は個人利用には十分すぎるぐらいで、むしろ「多すぎて迷う」という問題がある。
コードを書かないWebマーケターとして使っている僕の率直な評価は、「Notionほど自由すぎず、Trelloほど単純すぎない、ちょうど中間ぐらい」という感じ。ただし、チーム開発文化が前提になっているので、エンジニア以外の個人が使うには「どこを無視するか」の判断が必要になる。
最初に削ってよかった設定:チーム向け機能をオフにする
Projectsはシンプルに1つだけ作る
Linearには「Project」と「Team」という概念がある。チームで使う場合、複数のTeamを作って、それぞれにProjectを紐づけていく。
個人利用でこれをそのまま使おうとすると管理が複雑になる。僕は「Main」という1つのProjectだけ作り、すべてのイシューをそこに入れることにした。案件ごとの分類はラベル(Label)で対応した。
「案件Aのタスクを全部見たい」ときはラベルでフィルタリングすれば十分だった。
Cyclesは使わなくて良い(個人だと回しにくい)
CyclesはLinearが推している機能の1つで、1〜4週間のスプリントを設定してタスクをまとめて管理できる仕組み。アジャイル開発のスプリントと同じ考え方。
最初の1週間、2週間スプリントを組んでみた。が、スプリント終了後のレトロスペクティブ(振り返り)をする相手がいない。1人で「今スプリントよかった点・悪かった点」を書くのが形式的に感じて、2週間でやめた。
Cyclesなしで「バックログからその週やることを適当に選んでやる」というゆるい運用の方が、個人には合っていた。
Prioritiesの設定:Urgentは使わず3段階に絞った
Linearのデフォルトは「No Priority / Urgent / High / Medium / Low」の5段階。
Urgentを使い始めると、ちょっとした締め切りのあるタスクを全部Urgentにしてしまい、数日でUrgentだらけになった。意味がなくなった。
High・Medium・Lowの3段階に絞って、Urgentは使わないルールにした。「締め切り順に並べてNo Priority」でいいタスクも多い。
フリーランスが実際に回しているイシュー管理の流れ
案件ごとにチームを分けるか、ラベルで分けるか
最初は案件ごとにTeamを作ろうとした。「案件A」「案件B」という具合に。でも無料プランはTeam数が2つまでなので、5案件を抱えると即座に詰まる。
ラベルで案件を区別する方法に切り替えた。ラベルはいくつでも作れる。「案件A」「案件B」「自社業務」「その他」というラベルを作り、イシュー作成時に必ず貼る運用にした。
Team分けよりラベル分けの方がシンプルで良かった、というのが結論。ビューでラベルを選ぶだけで案件ごとのイシューが絞り込める。
1週間の振り返りをLinearのビューでやる方法
金曜日に「今週完了したイシュー」をLinearのビューで確認する習慣を作った。
Linearはカスタムビューが作れるので、「今週クローズしたイシューを一覧表示する」というビューを保存しておく。週1回これを見ることで、やったことの棚卸しができる。
Notionでページを見ながら自分で集計するよりずっと楽で、地味に気に入っている。
無料プランの250イシュー制限は実際どうか
3ヶ月で230件程度のイシューを作成した。制限の250件に近づいてきたところで、完了済みのイシューをアーカイブすることで上限を回避した。
アーカイブしたイシューは検索・閲覧できるので、実質的に「作業記録」として残せる。上限に引っかかる感覚はなかったが、アーカイブをこまめにやる必要があるのは少し手間。
課金すると「Basicプラン」で$10/ユーザー/月(年払い)でイシューが無制限になる(2026年4月時点)。Linearの料金と機能比較はQiitaの紹介記事でも確認できる。3ヶ月使った感じでは無料で十分だった。月のイシュー作成数が100件を超えてくるようなら課金を検討する、というラインかと思う。
Linearをやめた時のことも書いておく
正直なことを書くと、3ヶ月のうち1ヶ月ぐらいはNotionに戻った時期があった。
案件が少ない月は「Linearを開くほどのタスク量じゃない」と感じて、シンプルにNotionのチェックリストで管理していた。「Linearに乗り換えて1ヶ月使った感想」という記事でも、使い続けるかどうかで迷う感覚が書かれていて、個人利用の現実として共感できた。Linearは細かいイシュー管理には向いているが、「今日やること3つ」みたいな量なら過剰なツールかもしれない。
案件が増えてきて「どの案件の何が終わっていないかを一覧したい」というニーズが出てきたとき、Linearに戻ってくる感じだった。
結論:こういうフリーランスには合う、こういう人には合わない
合うフリーランス:
– 複数案件を同時並行していて、タスクの管理が追いつかない
– GitHubを日常的に使っているエンジニア・エンジニア寄りの人
– Notionのデータベース管理に疲れた人
合わないフリーランス:
– 案件が1〜2件で、シンプルなToDo管理で十分な人
– 「プロジェクト管理ツール」という概念に馴染みがない人
– コードを書かず、イシュートラッキングの文化がない業種の人(僕はここに近い)
Webマーケターとして使うには、少しエンジニア寄りのツール感がある。それでも「複数案件を見渡せる」という点では今のところ使い続けている。
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