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Linear の使い方を覚えるには、まず「プロジェクト・イシュー・サイクルの3概念」を整理するのが先だ。ここがわかると、操作の意味が見えてくる。わからないままUIを触り続けると、何のために使っているのかわからなくなる。
この記事では、Linearの基本操作——イシューの作成・ステータス変更・サイクルへの割り当て——を図解で説明する。フリーランス向けの詳細設定やGitHub連携は別記事で扱う。まず1週間、基本だけで動かしてみるための記事として書いた。
この記事でわかること
- プロジェクト・イシュー・サイクルの違いと使い分け
- イシューの作成方法と各フィールドの意味
- サイクルの設定とイシューの割り当て方

Linear とは何か、ざっくり整理する
Linear(リニア)は、主にエンジニアやプロダクトチーム向けのタスク・プロジェクト管理ツールだ。ZapierやMakeと同じカテゴリに入る、というより、JiraやNotionのタスク管理DBが近い。
特徴は3つある。
動作が速い。 ページ遷移やデータ更新が体感できるレベルで速く、重さでイライラすることが少ない。Notionのデータベースが重いと感じている人には違いがわかる。
UI がシンプル。 チーム向けツールにありがちな設定項目の多さが控えめで、最初から使いすぎない設計になっている。
イシューの作成が速い。 Cmd+K(Macの場合)のコマンドパレットからイシューを3秒で作れる。「タスクを作る手間が面倒で管理が崩壊する」という経験がある人は、ここで印象が変わると思う。
ただしUIは英語のみ(2026年4月時点)。日本語対応はない。操作自体はシンプルなので慣れれば問題ないが、最初の数日は英語のボタン名を一つずつ確認しながら進む必要がある。
もう一つの特徴として、Linearは「チームで使うことを前提に設計されている」点がある。そのため、個人で使い始めると「この機能、自分には関係ないな」という場面がそこそこある。チーム向け機能を全部使おうとすると逆に複雑に見える。最初は「イシュー管理だけ使う」くらいの割り切りで始めた方がいい。
僕はNotionでタスクDBを作り込んでいたが、入力の手間が増えていくにつれて管理が崩壊した。3ヶ月で諦めてLinearに乗り換えた。最初の1週間はLinearの3概念(プロジェクト・イシュー・サイクル)のうち、イシュー管理だけを使って感覚をつかんだ。
Linear の3つの基本概念:プロジェクト・イシュー・サイクル
Linearには「プロジェクト(Project)」「イシュー(Issue)」「サイクル(Cycle)」という3つのコア概念がある。最初にここを理解しておくと、その後の操作で迷いにくくなる。
プロジェクト(Project)
プロジェクトは、複数のイシューをまとめる大きな括りだ。「○○機能の開発」「キャンペーンの準備」「ブログの記事制作」といった単位で作る。
ロードマップとして使う概念に近い。マイルストーンを設定することもできる。
個人利用の場合、「クライアントA案件」「自分のブログ」「副業プロジェクト」のように案件単位で作るのが使いやすい。Linearの各機能の詳細比較はFindy Tools(findy-tools.io)のレビューページも参考になる。
イシュー(Issue)
イシューがタスク管理の基本単位だ。「ランディングページを修正する」「提案書を作成する」のような個々のタスクがイシューに対応する。
イシューには以下のフィールドを設定できる:
- タイトル:何をするかを短く書く
- 説明:詳細・補足を書く
- 優先度(Priority):No priority / Urgent / High / Medium / Low
- 担当者(Assignee):誰がやるか
- ステータス(Status):Backlog / Todo / In Progress / Done / Canceled
- ラベル(Labels):Bug / Feature / Improvement など分類用
- サイクル(Cycle):どのサイクルに入れるか
- プロジェクト(Project):どのプロジェクトに属するか
フリーランス1人で使う場合は、担当者は自分固定なのでほぼ触らなくていい。優先度・ステータス・プロジェクトの3つを意識していれば十分管理できる。
ステータスはデフォルトで5段階(Backlog・Todo・In Progress・Done・Canceled)あるが、チームで使わない限りは「Backlog・In Progress・Done」の3つだけ動かせれば十分だ。カスタムステータスを追加することもできるが、最初は増やさない方がいい。
サイクル(Cycle)
サイクルはスクラム開発の「スプリント」に相当する概念だ。「2週間単位でタスクをまとめて進捗を管理する」という使い方をする。
最初に見たとき、プロジェクトとの違いがよくわからなかった。理解できたのは「プロジェクト = 何をするか(目標)、サイクル = いつやるか(時間)」という整理ができたときだ。
具体的には、「11月1日〜14日のサイクル」を作り、その期間に終わらせたいイシューをサイクルに割り当てる。サイクルが終わると完了率やベロシティが自動集計される。
チームで使うと効果を実感しやすいが、個人でも「月前半と月後半で分ける」「2週間スプリントを回す」という使い方で十分活用できる。

Linear の使い方:アカウント作成とワークスペース設定
Linearの公式サイト(linear.app)からGoogleアカウントかメールアドレスでサインアップできる。無料プランで始められる。
無料プランの主な制限(2026年4月時点):
- アクティブなイシュー:250件まで(アーカイブは無制限)
- メンバー:無制限
- インテグレーション(GitHub・Slack等):全機能利用可
個人利用では250件の上限に引っかかることはほぼない。溜め込み癖がある場合は古いイシューをアーカイブする習慣を付けておく必要がある。
ワークスペース名とロゴを設定したら、最初のチーム(Team)を作る。チームはプロジェクトやサイクルを管理する単位だ。個人利用なら「自分の名前」や「My Work」といった名前で1つ作れば十分。
Linear の使い方:イシューを作成する
画面左上の「+」ボタン、またはCmd+K(Mac)/ Ctrl+K(Windows)のコマンドパレットからイシューを作成できる。
コマンドパレットが体験的に一番速い。「I」と入力するだけで「Create Issue」が出てくるので、タイトルを入力して保存するだけで3秒でイシューが作れる。
イシューの各フィールドの意味
作成後にイシューをクリックして詳細画面を開くと、右側に各フィールドが並ぶ。
- Priority(優先度):Urgent(赤)・High(オレンジ)・Medium(黄)・Low(グレー)の4段階。No priorityも選べる
- Status(ステータス):デフォルトは Backlog → Todo → In Progress → Done → Canceled の順。ドラッグでも変えられる
- Assignee(担当者):自分のアイコンをクリックするだけ
- Estimate(見積もり):ポイントで工数を設定する。使わなくてもいい
- Label(ラベル):Bug・Feature・Improvement等。カスタムラベルも作れる
ステータスの変え方
イシュー一覧画面で、各イシューの左端にあるステータスのアイコンをクリックするとドロップダウンが出る。ここからワンクリックでステータスを変更できる。
「In Progress」にすると自動的に上位に表示されるよう並び替わる。「Done」にするとグリーンのチェックマークが表示されてアーカイブされる。
Linear の使い方:プロジェクトとサイクルを使う
プロジェクトの作成と管理
左サイドバーの「Projects」から「+ New Project」でプロジェクトを作成する。
名前・説明・開始日・終了日・ステータスを設定できる。プロジェクトにイシューを紐付けるには、イシューの詳細画面のプロジェクトフィールドから選択する。
一覧表示とカンバン表示を切り替えられる。フリーランスで案件ごとに管理する場合は、プロジェクト一覧をロードマップ的に使うと把握しやすい。
サイクルを設定してイシューを割り当てる
左サイドバーの「Cycles」から「+ New Cycle」でサイクルを作成する。
期間(開始日・終了日)を設定する。2週間単位が一般的だが、1週間でも1ヶ月でも自由に設定できる。
サイクルが作成されたら、イシュー一覧からサイクルに追加したいイシューを選択し、「Add to cycle」で割り当てる。または各イシューの詳細画面のサイクルフィールドからも設定できる。
サイクル画面では、進捗がグラフで自動表示される。完了したイシューの割合・残タスク数・ベロシティが一目でわかる。
2〜3回サイクルを回すと、自分のペースがデータで見えてくる。「この2週間で終わるイシューは現実的に何件か」という肌感覚がつかめてくる。
サイクルで注意したいのは、「サイクルに入れたイシューが終わらなかったとき」の扱いだ。サイクルが終了すると、未完了のイシューは次のサイクルに自動的には移動しない。手動で次サイクルに割り当てるか、Backlogに戻すかを判断する必要がある。これが最初は面倒に感じた。ただ、「なぜ終わらなかったか」を考えるきっかけになるので、悪くない仕組みだと思っている。

Linear を使ってみて感じたこと
Notionタスク管理から乗り換えて、一番変わったのは「タスクを作る習慣」だ。Notionでは「データベースを開いてプロパティを設定して」という手順が面倒で、途中からメモ帳に移行していた。Linearはコマンドパレットから3秒で作れるので、思いついた瞬間に記録できる。
ただ、サイクルの概念は理解するまでに少し時間がかかった。「スプリントのことか」とわかってから使い方が変わった。最初はサイクルを無視してイシュー管理だけで使うのも全然アリだと思う。
英語UIには慣れが必要だが、ボタンの種類は少ないので、2〜3日触れば覚えられる。「Backlog」「In Progress」「Done」の3ステータスさえ理解できれば、あとは感覚でわかってくる。
GitHub連携を有効にするとブランチ名の自動提案やPRのステータス連動もできるが、それは別記事で説明する。まず基本操作だけで1週間使ってみてほしい。
あと、Linearには公式の日本語解説を書いているブログ(radineer.asia)もある。英語ドキュメントだけだと詰まりやすい部分が補足されているので、詰まったときに参照するといい。
2026年4月時点の情報です。料金・機能は変更になる可能性がある。
まとめ
- Linearはイシュー(タスク)・プロジェクト(案件まとめ)・サイクル(スプリント)の3概念で動く
- UIは英語のみだが、操作はシンプルなので2〜3日で慣れる
- コマンドパレット(Cmd+K)でイシューを3秒で作れるのが一番の利点
- 無料プランでアクティブイシュー250件まで管理できる(個人利用には十分)
- サイクルはスプリントに相当する。最初はイシュー管理だけでも問題なし
Notionのタスク管理が重くなってきた、Jiraは大げさすぎると感じている人に向いていると思う。
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