Otter.ai と Notta を3ヶ月使い比べた:日本語会議に使えるのはどちらか

コミュニケーション・会議効率化

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Otter.ai で日本語会議の議事録を2ヶ月録り続けた末に、ある月末、請求書を作ろうとして過去の議事録を確認しようとしたとき気づいた。日本語のセッションが全部、ひらがなとローマ字が混じった読めない文字列になっていた。

「ライシュウノミーティング」「うりあげほうこく」。そういう出力が30本分。修正作業に4〜5時間かかった。

Otter.ai Notta 比較の記事はたくさんあるが、ほとんど「日本語ならNotta一択」で終わる。それは正しいんだけど、Otter.aiをまったく使わないかというと僕はそうじゃない。2つを使い分けている。その話を書く。

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先に結論を言う:使う会議の言語で答えが変わる

  • 日本語会議が多い → Notta
  • 英語会議が多い → Otter.ai
  • 両方ある → 両方使い分ける

これだけ。どちらが絶対的に優れているかではなく、何語の会議を録るかで向き・不向きが変わる。

日本語精度の差はかなり大きい

Otter.ai で日本語会議を録ったらどうなるか

Otter.aiは英語が主力のツールで、日本語対応は限定的。

実際に日本語会議を録ってみると、正直ひどい状態になることが多い。精度は70〜85%という調査データがあるが、体感はもっと低い。漢字変換が壊滅的で、固有名詞はまず機能しない。

「来週のミーティングで売上報告をします」という発言が「ライシュウノミーティングでうりあげほうこくをします」に変換される。これで議事録として使えるかというと、使えない。

修正コストが高すぎて、最初から手で書いた方が早い場面も出てくる。

Notta の日本語精度は実測でどのくらいか

Nottaは日本語に特化した設計で、公式が発表している精度は最大98.86%(2026年4月調査時点・Notta公式サイト参照)。

切り替えてから体感が全然違う。日本語の固有名詞もほぼ正確に変換されるし、話者の分離もきれいに機能する。1時間の会議を録っても、修正にかかる時間は15分以下になった。Otterで4〜5時間かかっていた作業が15分に縮んだ。

58言語に対応しているという点も実用的で、日英混在の会議でも崩れにくい。

料金を比較:どちらが安いか

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Otter.ai の料金プラン(2026年4月調査時点)

プラン 月払い 年払い 主な内容
Basic(無料) 無料 無料 月300分、インポート制限あり
Pro $16.99/月 $8.33/月 月1,200分、共同編集機能
Business $30/ユーザー/月 $20/ユーザー/月 管理機能、チームアクセス

無料プランは月300分で、フリーランスが週2〜3本の1時間会議を録るなら月200〜300分程度になる。ぎりぎり収まるか、ちょっとオーバーするくらい。

Notta の料金プラン(2026年4月調査時点)

プラン 月払い 年払い 主な内容
Free 無料 無料 月120分、1回3分まで
プレミアム 月1,500円前後 月1,185円〜(年払い) 月1,800分、翻訳・カスタム辞書
Business 要問い合わせ 要問い合わせ チーム機能

(価格は2026年4月調査時点の情報。変更の可能性があります。最新プランはOtter.ai公式で確認を)

Nottaの無料プランは月120分・1回3分という制限があってかなり厳しい。本格的に使うならプレミアムプランが必要で、月1,185円(年払い換算)程度。

為替リスクという見落とされやすい視点

Otter.aiはドル建て。Nottaは日本円固定。

現在の円安が続く環境では、Otterの「年払いなら月$8.33」が実質月1,250円以上になる。Nottaのプレミアムが月1,185円なら、円建てで安定していることのメリットは小さくない。

Otterを有料で使うなら為替変動を織り込んだコスト計算が必要になる。

機能・使い勝手の比較

UI・セットアップの難易度

Notta は日本語UI対応で、サポートもライブチャット含む日本語サポートが使える。国内ユーザーにとって迷うことは少ない。

Otter.ai のUIは英語が基本で、日本語サポートはメールのみ。英語に慣れていれば問題ないが、「何かトラブルが起きたとき」の解決コストが上がる。

Zoom・Teams連携の使い心地

どちらもZoom・Teamsとの連携に対応している(公式情報)。会議に自動参加してリアルタイムで文字起こしをする機能は両方にある。

ただ、実際の使い心地は目的によって変わる。日本語会議でNottaを使って連携したときの自動参加は安定していた。Otterも英語会議では安定していた。

オフライン録音対応の違い

Notta はオフライン録音に対応している。スマホアプリで録音して、後から文字起こしができる。Wi-Fiがない場所での会議にも使える。

Otter.ai はオフライン録音に対応していない。これは実務での使い勝手に直接影響する。対面の打ち合わせが多いフリーランスには不便な制約。

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無料プランはどこまで使えるか

フリーランスとして気になるのが「無料でどこまで使えるか」という点。

Otter.aiの無料プランは月300分。週3本の1時間会議を録るなら月180分なので余裕で収まる。ただし月5本超えると不足してくる。インポート(既存音声ファイルの文字起こし)には制限があるので、後から録音データを流し込む使い方には向かない。

Nottaの無料プランは月120分・1回3分まで。これは正直きつい。1時間の会議を1本録るだけで月の制限の半分が消える。本格的に使うならプレミアムプランに切り替えるのが現実的で、月1,185円(年払い換算)は妥当な範囲だと思う。

まとめると、最初に試すという目的なら両方の無料プランで十分動作確認はできる。ただし継続使用を前提にするなら、Nottaはすぐにプレミアムへのアップグレードが必要になる。

AIサマリー機能の差

最近のアップデートで、どちらのツールもAIによる会議サマリー生成機能を追加している。

Nottaは日本語AIサマリーの精度がかなり高い。「〇〇という課題に対して△△という決定を行い、担当者は□□」という形で構造化した要約を出してくれる。議事録としてそのまま使えるレベル。

Otter.aiのAIサマリーは英語会議向け。英語の要約精度は高いが、日本語会議では文字起こしの精度が低いため、そこからのサマリーも当然精度が落ちる。

フリーランスが「会議後の議事録作成コストを下げたい」という目的なら、AIサマリーの完成度もNottaが上。

フリーランスはどちらを選ぶべきか

僕が今もOtter.aiを使い続けているのは、英語クライアントとのMTGのときだけ。Webマーケターとして海外クライアントの仕事もあって、英語会議の議事録精度はOtterの方が明らかに高い。

「英語会議はOtter.ai、日本語会議はNotta」という使い分けが今の結論。

日本語の仕事だけなら迷わずNotta一本でいい。追加で英語クライアントとの仕事がある場合は両方入れる価値がある。どちらも無料プランがあるので、まず両方試してみることをすすめる。

よくある疑問に答える

「まずどちらを試せばいいか」

日本語の仕事がメインなら最初からNottaを試すことをすすめる。Otter.aiで日本語議事録を試して失望するという体験を僕はすでに経験済みで、同じ回り道をする必要はない。

「両方の無料プランを使い続けることはできるか」

できる。Nottaの無料プランは月120分制限がきつく、本格運用には向かないが、試す目的には使える。Otterの月300分は英語会議を週1〜2本録る用途なら継続可能。

「音声ファイルのエクスポートはできるか」

Nottaはプレミアムプランでテキストのダウンロード・翻訳が可能。Otterも有料プランでエクスポート機能が使える。いずれも無料プランでのエクスポートには制限がある点は共通。

まとめ

Otter.ai と Notta の使い分けはシンプルで、録る会議の言語で決まる

日本語精度でNottaが明らかに優位なのは事実で、日本語会議メインのフリーランスはNottaを選べばいい。料金も円建てで安定しているし、オフライン録音もできる。

ただ、英語会議においてOtterの精度は本当に高い。英語の仕事がある場合は捨てるのはもったいない。

最初から「日本語か英語か」という問いで選ぶと、余計な迷いがなくなる。


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