Fireflies.ai vs Otter.ai:議事録AIツールを実務で比べてわかった本当の差

コミュニケーション・会議効率化

Otter.aiは英語クライアントとのMTGで使っていた。無料プランで月300分、英語会議なら文字起こし精度が高い。それなりに満足していた。

でもFireflies.aiを使い始めて3ヶ月経った今、正直に言う。日本語会議が多いフリーランスにとって、この2つは「比較対象」ではなかった。そもそも戦う土俵が違う。

「どちらを選ぶか」は状況次第ではなく、「どういう会議で使うか」でほぼ決まる。この記事ではその判断軸を整理する。両方を実際に使った上で、機能・料金・AI機能の差を書く。最後に「どちらを選ぶか」を明確に言う。


この記事でわかること:

  • FirefliesとOtter.aiの根本的な違い(設計思想から)
  • 日本語会議での精度差(実体験から)
  • 料金・無料プランの実態比較
  • AskFredとOtterPilotのAI機能の実力差
  • フリーランスが選ぶべきはどちらか(明確な結論)

AI meeting tool comparison
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FirefliesとOtter.ai、何が根本的に違うのか

そもそもの設計思想が違う:Firefliesは「チーム向け記録」、Otter.aiは「個人の速記」

Fireflies.aiとを並べると、機能の差以前に「何のために作られたか」が違うと気づく。

Fireflies.ai: 100言語以上に対応し、100以上の外部ツール(CRM・Slack・Notionなど)と連携できる。チームで会議記録を共有し、過去の会議をAIで検索するための「会議インテリジェンスプラットフォーム」として設計されている。

Otter.ai: 英語・フランス語・スペイン語の3言語のみに対応。リアルタイムの字幕表示とモバイルでの現地録音に強い。「個人が英語会議をリアルタイムで記録する」ツールとして設計されている。

この違いを理解すると、「どちらが優れているか」という問いが単純には成立しないことがわかる。用途が違うから。

ただし「日本語会議があるフリーランス」という条件を加えると、答えは一気に絞られる。それについては後述する。

それぞれがもともと想定している使い手

Firefliesが向いている使い手:
– 英語・日本語・スペイン語など複数言語の会議をこなすチーム
– 営業チームで商談記録をCRMに自動連携したい
– 過去の会議録を後から検索・AIで分析したい
– ZoomだけでなくTeams・Meet・Webexなど複数の会議ツールを使っている

Otterが向いている使い手:
– 英語会議がメインで、リアルタイムで字幕を見ながら会議に参加したい
– スマートフォンで会議を録音したい(現地での録音)
– シンプルな個人用の英語会議記録ツールを探している

「日本語が混じる会議をこなすフリーランス」という属性で見ると、すでにOtterは候補から外れる。

日本語対応の現実:両方で同じ会議を文字起こしした結果

ここが最大の差だ。

Otter.aiは日本語に対応していない(2026年4月時点)。

厳密には「使えなくはないが、日本語会議での文字起こしは実用レベルではない」。実際にやってみたら、日本語がほぼ英語表記に変換されるか、意味をなさない文字列になって返ってきた。日本語固有の発音を英語のアルファベットで表記しようとした結果として出てくる出力は、議事録としての価値がほぼない。

Fireflies.aiは100言語以上対応で、日本語会議での精度は実用レベル。

完璧ではない。専門用語や複数人が同時に話す場面での誤認識はある。ただ「会議の7〜8割を把握できる精度」は確保されている。英語会議での精度(9割以上と感じる)と比べると下がるが、「日本語会議を議事録として使える」水準にはある。

日本語クライアントとのMTGが週3本あるフリーランスにとって、この差は「選択肢に入るかどうか」という根本的な差だ。


料金で選ぶならどちらか

無料プランで実際に何ができるか(両者を並べて比較)

項目 Fireflies.ai 無料 Otter.ai 無料
録音容量 800分(保存上限) 月300分(1会議30分上限)
対応言語 100言語以上 英語・フランス語・スペイン語
文字起こし ○(英語が実用レベル)
AI要約 ○(制限あり)
AskFred / OtterPilot ○(20クレジット/月)
外部連携 制限あり 制限あり
リアルタイム字幕 ○(英語のみ)

Otter.aiの無料プランで引っかかるのが「月300分・1会議30分」の制限。週2〜3回の1時間ミーティングがあると、月3〜4週目には枠が切れる。

実際に英語クライアントとの月4回のMTG(各60分)でOtterを使っていたとき、月後半に枠が切れて対応できない会議が出た。結局その会議分はZoom AI Companionで代替した。

Fireflies.aiの無料プランは「800分の保存上限」という形。月100〜200分程度の会議なら数ヶ月は無料で使える。ただし会議の録音・処理自体の回数制限はなく、「保存して後から参照できる容量」が800分という理解が正しい。

有料プランのコスパを個人使用で考えたとき

プラン Fireflies.ai(年間契約・月額換算) Otter.ai(年間契約・月額換算)
Pro $10〜(約1,500円) $8.33〜(約1,200円)
Business $19〜(約2,800円) $20〜(約3,000円)
Enterprise 要相談 要相談

単純な月額で見るとOtter.aiのProプランがわずかに安い。

ただし「日本語会議での使えるか」という前提条件でフィルタすると、Otter.aiは対象外になる。$8.33を払ったところで日本語会議には使えないツールにお金を出す意味がない。

フリーランスの個人使用でCRM統合が不要なら、Fireflies.aiのProプラン($10/月)が現実的な選択肢になる。

英語オンリーのフリーランスで、かつシンプルな議事録ツールで十分というなら、Otter.aiのProプランで月$8.33という選択もある。

月払いと年払いの差

Fireflies.aiは月払いだとProプランが$18/月前後になる(年払いは$10/月換算)。Otter.aiも同様に月払いだと割高になる。

どちらも年払いのほうが40〜50%安くなるため、1ヶ月試した上で継続するなら年払いへの移行が合理的だ。


meeting tool pricing comparison
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機能で選ぶならどちらか

AskFred(Fireflies)vs OtterPilot(Otter.ai):AI機能の実力差

両ツールともAI機能を搭載している。使い心地は結構違う。

Fireflies AskFred: 会議の文字起こしに対してChatGPTのように自然言語で質問できる機能。「この会議の決定事項は?」「フォローアップメールを書いて」という形で使う。過去の会議録への検索機能とも連携している。複数の会議を1つのスレッドにまとめてAskFredで参照することも(プランによって)できる。

AskFredの使い方については「Fireflies.ai AskFredの使い方」の記事で詳しく解説している。

Otter OtterPilot: 会議中にリアルタイムでアクションアイテムを自動抽出したり、会議終了後に自動でサマリーを送信したりする機能。リアルタイムの自動化が強みで、「会議が終わったらすぐに議事録がSlackに届く」という使い方ができる。

使い分けを一言で言うと、「AskFredは会議後の深掘り・コンテンツ生成に強く、OtterPilotは会議中〜直後のリアルタイムサポートに強い」

日本語会議でOtterを使えない以上、実用上の選択肢はFirefliesのAskFredしかないが、機能として「リアルタイムで字幕を見ながら会議に集中したい」という用途ではOtterのほうが設計として優れている(英語会議に限る)。

統合・連携できるツールの差(ZoomとTeamsの扱い方)

Fireflies.ai:
– 対応会議ツール:Zoom・Google Meet・Teams・Webex・Skype・Amazon Chime等
– 外部連携:Slack・Notion・HubSpot・Salesforce・Asana・Trello等100以上
– CRM統合:Businessプランから

Otter.ai:
– 対応会議ツール:Zoom中心(Teamsはアドオンが必要な場合あり)
– 外部連携:Slack・Salesforceなど(ただし上位プランが必要)
– CRM統合:Enterpriseプランから(Firefliesより高い階層から)

フリーランスの個人使用ではCRM連携を使う機会は少ない。ただ「Slackに議事録を自動送信したい」「Notionに会議録を書き出したい」という用途ではFirefliesのほうが低いプランから対応している。

Zoomを使っているかどうかについては両ツールとも問題ない。Google Meetをメインに使うフリーランスでも、Firefliesは問題なく連携できる。

検索機能:過去会議を掘り起こしたいときどちらが速いか

Fireflies.ai: Searchバーで全会議をキーワード横断検索できる。さらにSmart Searchで意味検索も可能(プランによる)。AskFredと組み合わせると「Searchで会議を絞り→AskFredで深掘り」という使い方ができる。話者ごとのフィルタリングも対応している。

「2ヶ月前の商談でクライアントが言っていたこと」を探すのに、FirefliesのSearchバーなら30秒〜1分で到達できる。

Otter.ai: 検索機能はある。ただし過去会議の横断検索のUXはFirefliesに比べると見劣りする印象を持った。「検索して出てくる情報が使いやすい形で表示されるか」という点でFirefliesのほうが整理されている。

「過去の会議を後から掘り起こす」という用途を重視するなら、Firefliesのほうが明確に優れている。

リアルタイム字幕:Otterの強みが光る場面

逆に「Otterが明確に勝る」機能はリアルタイム字幕だ。

Otter.aiは会議中にリアルタイムで字幕を表示できる。英語ネイティブ以外の人間が英語会議に参加するとき、画面に字幕が出ていると「聞き取れなかったところを視覚で補える」という効果がある。

Fireflies.aiはこのリアルタイム字幕表示に対応していない(会議終了後に処理して表示する形)。

英語会議が多く、「会議中に字幕で内容を確認しながら参加したい」という用途では、Otterのほうが機能として向いている。


フリーランスが使うなら正直どちらか:僕の結論

前置きせずに言う。

日本語会議があるなら:Fireflies.ai一択。

Otter.aiは英語・フランス語・スペイン語しか対応していない。日本語クライアントとのMTGをOtterで文字起こしするのは現実的でない。この時点でフリーランスの大半の用途では選択肢から外れる。

英語会議しかないなら:用途次第で分かれる。

  • 会議中にリアルタイムで字幕を見たい、モバイルでも使いたい → Otter.ai
  • 過去の会議録を検索・AIで深掘りしたい、Notionや複数ツールと連携したい → Fireflies.ai
  • 月額コストを最小化したい → Otter.ai Pro($8.33/月)
  • CRM連携が必要になる可能性がある → Fireflies.ai Business

僕はOtter.aiを英語クライアントMTGに使っていたが、Fireflies.aiを導入してからは会議の種類に関わらずFirefliesに統一した。日本語と英語を1つのダッシュボードで管理できる便利さと、AskFredで過去録を横断検索できる機能を手放したくなかった。

ただし「Otter.aiが向かない」と言っているのであって「Otter.aiが劣っている」とは言っていない。英語オンリーチームの議事録ツールとしては、Otterのリアルタイム字幕の使い勝手は本当に優れている。目的が「英語会議のリアルタイム字幕補助」であれば、Otterの選択は合理的だ。

フリーランスの具体的な会議パターン別の判断

「どちらを選ぶか」をさらに具体的にするために、フリーランスによくある会議パターン別に整理する。

パターン1:日本語クライアントとの週次定例MTG(60分×週2〜3回)

→ Fireflies.ai一択。Otterは日本語非対応なので選択肢に入らない。Firefliesの日本語精度(実用レベル)+AskFredでフォローアップメール生成、という使い方が最も効率的。

パターン2:英語クライアントとの商談(60分×月2〜4回)

→ 用途次第。会議中に字幕を見たいならOtter。会議後の記録・検索を重視するならFireflies。費用を抑えたいならOtterのProプランが月$8.33で安い。

パターン3:日英混在の会議(月に数回程度)

→ Fireflies.ai。日本語・英語どちらでも対応できる唯一の実用的な選択肢。Otterは日本語会議で使えないため、混在環境では統一管理できない。

パターン4:英語オンリーで、コスト最優先

→ まずFathom(無料)を試す。不満があればOtterのProプラン($8.33/月)へ。それ以上の機能が必要ならFirefliesのProプラン($10/月)という順番が合理的。

両方を試してから決断する方法

FirefliesもOtterも無料プランで試せる。

Firefliesの無料プラン(800分保存上限)は2〜3ヶ月の通常使用では十分試せる期間だ。Otterの無料プラン(月300分)も1〜2週間の試用ができる。

両方を同時に同じ会議で使い比べるのが最も公平な判断方法だ。実際に僕がやったのは、「英語クライアントとのMTGで1ヶ月間FirefliesとOtterを並走させる」というやり方。会議終了後に両方の文字起こしと要約を比較して判断した。

結果として、日本語会議ではFirefliesが圧倒的に使えた(Otterは文字起こしが実用レベルにならない)。英語会議では品質差はそれほどなく、「リアルタイム字幕が欲しいかどうか」で判断が分かれた。

どちらも使わない選択肢も存在する

議事録ツールの選択肢としては、FirefliesとOtterの他にも以下が存在する:

  • Notta: 日本語精度が高い。日本語会議がメインなら検討に値する
  • tl;dv: 無料プランで録画・文字起こし無制限。機能は限定的
  • Fathom: 完全無料。英語精度が高い。日本語は中程度
  • Zoom AI Companion: Zoom Pro以上で使える。追加料金なし

「Zoom Pro契約があれば、AI Companionが無料で使える」という現実もある。費用を抑えたいなら、まずZoom AI Companionの範囲内で済むか確認してから有料議事録ツールに進む選択もある。


freelance meeting productivity tools
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実際に両方使って気づいた「公式サイトには書いていない」差

機能比較表を見るだけではわからない「実際に使ってみてわかること」を書く。

Fireflies.aiを使っていて感じた不満点

処理時間のラグ: 会議終了から文字起こし完了まで5〜15分かかる。「会議が終わったら即座にフォローアップメール」という使い方は現実的にできない。少し時間を置く必要がある。

ボットの入室が目立つ: Fireflies.aiは「Fireflies AI Notetaker」というボットが会議に入室する。初対面のクライアントとの会議で「Firefliesがリクエストしています」という通知が出て、説明が必要になったことがある。

日本語会議での誤認識が残る: 会議後に文字起こしを確認すると、専門用語や固有名詞の誤認識が数箇所ある。完全自動の議事録としては使えず、確認フローが必要。

無料プランのAskFredクレジット消費が速い: 月20クレジットは2週間で枯渇する。本格使用にはProプランへの移行が前提。

Otter.aiを使っていて感じた不満点

日本語会議で完全に使えない: 前述の通り。これが最大の不満点で、それ以外の不満がかすむくらいの致命的な制限。

無料プランの月300分制限が短い: 週3回×1時間のMTGが4週あると月720分。月300分では全会議を記録できない。無料プランで本格使用は難しい。

Zoomへの依存度: Otterは主にZoomとの連携が前提。Google MeetやTeamsでの連携はFirefliesほどシームレスではない印象。

過去会議の横断検索がしにくい: Firefliesと比べると、過去の会議録を後から検索・活用する機能が弱い。

両ツールで「思ったより良かった点」

Fireflies.ai: 外部ツールとの連携の豊富さ。NotionやSlackとの連携が低いプランから使えるのは便利だった。Notion連携で「会議録が自動でNotionデータベースに追加される」という使い方が気に入っている。

Otter.ai: 英語での文字起こし精度と速度。英語クライアントとのMTGで、会議が終わる前にすでに大まかな文字起こしが出ていることに最初は驚いた。英語会議のリアルタイム記録という用途では、本当によくできているツールだと思う。


まとめ

FirefliesとOtterの差を一行にまとめると、「Firefliesは言語を問わない多機能な会議記録プラットフォーム、Otterは英語に特化したリアルタイム字幕ツール」

日本語会議があるフリーランスには、そもそも比較にならない。Fireflies.ai一択だ。

乗り換えを検討しているなら、まず無料プランで同じ会議を両方で試してみることをすすめる。比較して使うことで、機能の差が机上の情報より実感として理解できる。

2026年以降にどちらが有利になるか

AIツールの進化スピードを考えると、今の差が1年後も同じかどうかはわからない。ただ現時点での判断材料として一つ言えるのは、Fireflies.aiはプラットフォーム化の方向に進んでいるということだ。

AskFredの機能強化、CRM連携の拡充、複数会議の横断分析など、「会議記録を起点にした業務効率化」という方向性が明確だ。単なる文字起こしツールではなく、「会議データベース」として使うプラットフォームになりつつある。

Otter.aiは「英語リアルタイム字幕」に特化する方向性が見える。英語のコミュニケーション補助ツールとしての完成度は高く、英語教育や英語プレゼンの練習ツールとしての活用も広がっている。

フリーランスとして見ると、「日本語会議がゼロになる見込みがある英語ネイティブ環境への完全移行」がなければ、Fireflies.aiを選んでおくほうが将来的にも使い続けやすい。

月$10前後のコストで「会議記録・要約・横断検索・外部ツール連携」がまとめて解決するツールは、フリーランスの生産性ツールとしてコスパが高い部類に入る。1ヶ月に10〜20本の会議がある人なら、議事録作成の時間短縮だけで十分に元が取れる投資になる。


英語のみの環境なら、「会議中の体験」を重視するならOtter、「会議後の分析・検索」を重視するならFirefliesという分け方になる。

フリーランスとして両方を試した上での判断としては:

Fireflies.aiがおすすめのケース:
– 日本語と英語の混在する会議がある
– 過去の会議録を後から検索・活用したい
– Slackや外部ツールとの連携が欲しい
– フォローアップメール生成など会議後のコンテンツ作成に使いたい

Otter.aiがおすすめのケース:
– 英語会議のみ
– 会議中にリアルタイムで字幕を見たい
– モバイルで現地録音を使いたい
– 月額コストを最小限に抑えたい(英語前提)

Fireflies.aiのAskFredの詳しい使い方については「Fireflies.ai AskFredの使い方:過去の会議録をAIで横断検索する方法」で解説している。


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